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消費者金融への過払金の返還請求

相談事例

 平成18年11月、ユニオンサポートセンターの相談会に来られた68歳のAさんは、夫と長男との三人暮らし。夫は無職で収入は年金のみ、長男は精神上の障害のために働きに出ることが出来ず、障害者年金を受け取っている。
Aさん自身は、ホテルのルームメイクの仕事に従事しており、月収は約15万円。Aさんは、夫が20年ほど前に大病を患い、その入院費の支払いに困って、当時持っていたクレジットカードでキャッシングをした。その後、Aさんは、お金が足りない時にクレジット会社や消費者金融から借入れをして穴埋めをするようになった。
最初のうちは、生活費を切り詰めるなどして借金の返済をしていたAさんであったが、借金の額が増えるにつれて返済が難しくなり、仕方なくAさんは、借金を返済するために別の業者から新たな借金をするようになった。そんなことを繰り返すうちにAさんの借金は年々少しずつ増えていった。

Aさんの借金は、クレジット会社3社と消費者金融6社に対して総額約500万円、月々の返済額は20万円前後に上っていた。

センターの対応

 私は、Aさんから正式に借金整理の依頼を受けて、Aさんの借金の調査を行った。クレジット会社と消費者金融から取り寄せた取引明細を利息制限法の上限金利で再計算するとクレジット会社2社と消費者金融4社については借金がゼロとなり、他の3社については合計約160万円の借金が残ることが判明した。借金がゼロとなった業者については、Aさんの業者に対する払い過ぎの利息、いわゆる過払金が発生しており、その金額は合計すると約360万円に上った。

 その後、私は、過払金が発生していることが判明した業者に対して過払金の返還請求を行った。6社のうち4社は、速やかに過払金の返還に応じたものの、残りの2社は返還に応じなかったため、裁判所の訴訟手続を経て、過払金を回収した。過払金を回収後、利息の再計算をしても借金が残ったクレジット会社と消費者金融に対して、回収した過払金で一括返済を行った。


相談の結果

 上記の手続を行った結果、当初500万円以上あったAさんの借金はゼロとなった。また、業者から回収した過払金については、利息の再計算後も借金が残った業者3社に対して返済した分を差し引いても余剰が出たため、Aさんにはかなりの金額をお返しすることができた。
 今現在も、Aさんのように本来支払わなくてもよい利息を未だに支払い続けている方が相当数存在するものと思われます。そのような方々が一日も早くそのことに気付き、借金の返済に追われることのない平穏な生活を取り戻されることを願うばかりです。

(寺嶋正樹)

   
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