相談事例一覧に戻る

統合失調症患者への自立支援

相談事例

相談者の父は40代後半から聴力がだんだん衰え、50台前半には完全に聴力を失う「中途失調聴者」となり、障害年金を中心に生活していたものであり、相談者は、大学入学前後から軽い統合失調症に罹患、大学は卒業したものの統合失調症のため、就職もままならず帰郷、両親そして姉と生活することとなった。
 その後、母は母の母(実の祖母)が要介護状態となり、祖母のいる和歌山県に姉と行き、相談者は父との二人暮らしとなったものである。
 父は聴力障害により仕事もできず、障害年金を中心に生活してきたが、生活苦から年金を担保にしたため、収入の道が途絶え「生活保護」を受給することとなった。

 相談者は、中信地方の医院で治療を受けていたが、医師との関係がうまく取れず治療は順調とはいかない状態となっていた。たまたま中信地方の共同作業所を運営し、その指導員であるKさんがユニオンサポートセンターに見え、相談者の件について意見を伺ったところ、転医した方が今後のためとの助言を頂き、サポートして頂いた。よって、相談者と協議のうえ市内のクリニックに転医し、現在まで治療を継続しているものである。

 現在は週1回通院し、投薬治療を継続しているが、夜よく眠れない旨訴えがあり、生活方法を夜型から昼型の変えるべく、本人とコンタクトを取りながら病状の改善をはかっているところである。本人と相談員との関係は、今のところ良好と考えているが、関係が悪くならないよう十分注意しながら、継続的に相談にあたっていくものである。
 行政によるサポート体制が十分取れない中、ユニオンサポートセンターとしても、今後どれがけの相談体制をしくことができるかが問われるところであるが、週1回の通院サポートのときにコンタクトを取ったり、折を見ながら自宅訪問などをおこない、自立支援をはかって参りたい。なお、母と姉が別居しているが、本人は母とは携帯のメールで毎日会話を交わしており、別居の弊害はさほど大きいものとは考えていない。
 これからの課題は、自宅訪問時のマニュアル等の検討、専門医との協力体制の整備が必要になってくるものと思われる。

(小松清志)

   
 このサイトをお気に入りに登録  
 
 相談無料・秘密厳守 電話は0263-39-0021  
   
Powered by
Movable Type 3.2-ja-2
 
 
 © NPO Union Support Center All rights reserved.