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夫の事故死をめぐる「告知義務違反」

相談事例

相談者(妻)は平成16年6月1日付で、夫を被保険者とする無審査保険の契約をした。(無審査保険とは保険会社の審査医などの診断を受けることなく、保険契約者の自己申告により保険加入を審査する方式の保険契約をいう。通常、保険契約の際、保険会社の質問票(告知書)に必要事項を記入し、提出する)

同年11月14日、夫が事故死してしまった。死因は、死体検案書によれば、夜8時頃、飲酒後、用水路に転落し溺死したものと推定される。
その後、生命保険会社に保険金を請求したところ、17年2月25日付で「告知義務違反により保険契約を解除する」つまり「保険金は支払われない」旨の通知が届いた。

疑問に思い、生命保険協会に相談したところ「保険金は支払われるはず」との回答を得、その旨、保険会社や営業の担当に連絡した。

保険会社は「アルコール依存症(アルコール中毒)の疑いがあるので、その関連を調査中である」との返事で、どうなるのかはっきりしない。

相談者は契約時の質問票で「アルコール依存症」については「いいえ」と回答していたが、そのことが問題になるのか不安になり、4月16日、当センターに相談に来た。

当センターからのアドバイス

全労済の専門家にも確認の上「アルコール依存症」であるかどうかは、素人が判断できるものではなく、医師が診断する病気である。夫が医師からそのような診断を受けたことや過去に治療した事実がないのだから「いいえ」という回答は、「告知義務違反」にはあたらない。

死因は、一般的な飲酒後の転落事故による「溺死」と推定され、質問票の「アルコール依存症」との関連はない。

保険会社が、あえて「告知義務違反」を主張するのであれば、その根拠を明らかにしてもらい、その点を争うことになる。

相談の結果

相談者は、当センターからのアドバイスをもとに、自ら保険会社と交渉したところ、5月18日付で、「告知義務違反」を訂正する旨の通知が届き、その後まもなく契約通りの保険金が全額支払われた。

(引地強一)

   
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